犬や猫にお酢を与えても大丈夫?危険ではない?酢スプレーの活用法

人間にとっては体に良いとされるお酢。

人類最古の調味料と言われるお酢は、漢方や薬として、しつこい汚れ落としや、洗濯物の色落ちを防ぐなど、昔からいろいろなことに利用されてきました。

さまざまな活用法があるお酢ですが、犬や猫には与えても大丈夫なものなのでしょうか?

目次

犬や猫にお酢を与えても大丈夫! 危険ではないです

お酢は犬や猫に与えても大丈夫です。危険なものではありませんが、人間のように健康のためにお酢を積極的に取り入れるかどうかは飼い主さんの判断次第というところでしょう。

獣医師さんも、手作りごはんなどに取り入れても良いという賛成派と、反対とまではいかなくても犬や猫に必要なものではないので与えなくていいという派に分かれます。

そしてなによりも前に、お酢は犬や猫にとってはとてもきつい匂いです。原液は人間でも思わずむせてしまうほど鼻をつく匂いですよね。ですから、犬や猫が酢の匂いを嫌い受け付けるかどうかも問題です。

人間と同じように犬や猫も好みはさまざまで、酢飯などに興味を示す犬や猫もいるようですが、苦手な子もいます。

犬や猫が自分から欲しがる場合は酢飯や酢の物など、酢を使った食べ物を食べてもいいでしょう。

酸味が苦手な犬や猫に与える場合は薄め方を気をつけたり、酸味を和らげるためにマヌカハニーを混ぜるなどの工夫が必要でしょう。

犬や猫の体を作る!?お酢の必須アミノ酸

お酢にはアミノ酸が含まれていて、黒酢は普通のお酢よりもアミノ酸が豊富です。

黒酢は精米していない玄米を主原料とするためタンパク質が多く、そのタンパク質が発酵の過程でアミノ酸に変わるからです。

このアミノ酸は人間だけでなく犬や猫の体を作るため、健康を維持するために大切なもので、お酢だけでなくさまざまな食品に含まれています。

アミノ酸はタンパク質を作る元となるもので、生命の体は主に水分とタンパク質でできているためアミノ酸は大切です。

例えば肉や魚などのタンパク質を食べると胃で消化され、小腸から吸収されて血管に入り、肝臓に行く頃には99%アミノ酸になります。このアミノ酸が元となり生命の体を作るのです。

犬や猫は体内でアミノ酸を作れると言いますが、実は人間も作れます。

生命体を作り上げるために必要とされるアミノ酸は20種類で、このうち人間の体内で合成できるアミノ酸は11種類です。これを必須アミノ酸と言います。

そして残りの9種類は体内で合成できない、または合成できてもごくわずかなので食べ物から摂取する必要があります。これを必須アミノ酸と言います。

必須アミノ酸は人間で9種類、犬で10種類、猫で11種類です。

必須アミノ酸は上述のとおり、体内で合成できない、または合成できてもごくわずかです。ですから犬や猫も食べ物から摂取する必要があるのです。

必須アミノ酸を含む食品はお酢だけではありません。

ですが、個々の食品の中にどれだけの必須アミノ酸が含まれているかを考えると、少量でも効率良く必須アミノ酸を摂ることができるお酢に注目が集まるのはうなずけます。

黒酢には人間の必須アミノ酸9種類が含まれています。

人間だけでなく、犬や猫にも体内で作れない必須アミノ酸があり、その観点から見た場合はお酢はとても良いものなのではないかと思います。

犬や猫のマーキング対策やしつけに酢スプレー

口にしても安全なお酢で作る酢スプレーは、スプレーボトルにお酢を入れ2倍程度に薄めたら完成です。

犬や猫のマーキング対策に酢スプレーは使えます。酢の強力な匂いでワンちゃんや猫ちゃんがマーキングするのを止めてくれるかもしれません。

またお酢には制菌作用があるため、犬や猫がマーキングしてしまった場所をお酢で拭くと、雑菌が繁殖して嫌な匂いがするのを防ぐことができます。

犬が吠えるのを辞めさせたい場合などは、目に入らないよう顔を避けて「シュ」とします。

お酢スプレーを「シュ」とした瞬間に飼い主さんが「しーっ!」と言うと、酢のツーンとする嫌な匂いと、飼い主さんの「しーっ!」という言葉が犬の頭の中で関連付けられます。

「しーっ!」という言葉=お酢の嫌な匂いと関連付けられるため、次第にお酢スプレーがなくても飼い主さんの一言で静かにするようになります。

言葉は「しーっ」だけでなく、なんでもかまいませんよ♪

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まとめ

黒酢、リンゴ酢、穀物酢、米酢など種類がいっぱいありますが、どのお酢を買う場合も、犬や猫に与えるお酢は調味されていないナチュラルなお酢を選びましょう。

酢を使った食べ物はいろいろありますが、酢イカ、酢こんぶ、酢豚など油分や塩分が多いものは人間用ですから、ちょっとだけでも与えないであげてくださいね♪