犬はキャベツを食べても大丈夫 きゃべつはなぜかワンコが好きな野菜♪

犬とキャベツ

キャベツは犬が食べても大丈夫な野菜です。そしてなぜか犬はキャベツ大好き♪生のまま丸ごと豪快にキャベツをかじるワンちゃんを動画などでよく見かけます。

微笑ましいかぎりなんですが、なかには犬がキャベツを親の仇のように、かじるというかむしり取っている?gif画像も・・。

これは怒って噛み付いているの?でも食べてる!強烈なインパクトでかわいいですね♪

このワンちゃんのように狂おしいほど、なぜか犬が食べたくなるキャベツの栄養や正しい与え方をまとめました。

目次

キャベツの栄養素 成分

キャベツの代表的な栄養素はビタミンCとビタミンKで、その他にもビタミンU、カルシウム、β-カロテン、カリウム、葉酸など多くの栄養素が含まれています。

犬がキャベツを好きなのはキャベツに栄養がたっぷりなのを本能的に分かっているからかもしれません。

ビタミンC

ビタミンCは犬の皮膚や粘膜の健康を維持してくれます。皮膚が健康になると毛並みも良くなり、粘膜が健康ならば、ウイルスや細菌への抵抗力が高まります。

またビタミンCは抗酸化作用が強いので、体内を酸化させる活性酸素から守ってくれます。犬の老化を緩やかにして病気への抵抗力を高めてくれるのが抗酸化作用です。

犬は肝臓でビタミンCを作れるからと安心していても、加齢やストレスなどさまざまな理由で足りなくなることがあります。

肝臓は解毒処理などの他、いくつもの役割を担うとっても忙しい臓器です。ビタミンCの合成が追いつかなくならないようにビタミンCを体外から補給してあげることは大切です。

ビタミンK

ビタミンKは犬の丈夫な骨作りと血管の健康に欠かせないビタミンです。

犬は腸内細菌でビタミンKを作れるのですが、ビタミンC同様に足りなくなる場合が多く、ビタミンK豊富なキャベツなどの食物から摂取することも大切です。

最近の犬は骨折しやすい子も多いようで、運動不足や糖分が多い食材を与えることが原因で骨がもろくなりやすい傾向にあるようです。

キャベツのビタミンKは野菜の中でもトップクラスです。甘い物の代わりに、キャベツなどのヘルシーな野菜をあげましょう。

ビタミンU

ビタミンUは主に犬の胃の粘膜を保護、修復してくれる天然の胃腸薬です。

ビタミンUの別の名はキャベツから発見されたことで有名なキャベジンとも呼ばれています。

胃酸の過剰分泌を抑えて消化不良を防いでくれます。

ビタミンUは熱によって損なわれる部分があるので、ビタミンUの栄養素をすべて活かすためには生のまま与えたほうが良いでしょう。

カルシウム

キャベツのカルシウムは、キャベツに多く含まれているビタミンCとビタミンKとの相乗効果により、犬の骨をさらに丈夫にする効果が期待されます。

キャベツのカルシウムは芯に近い部分と外側の葉の部分により多く含まれています。

犬や猫は自分に足りていない栄養を草などから摂るともいいます。

キャベツの芯が好きな犬が多くいるそうですが、キャベツのカルシウムが多い部分を感じ取っているようにも思えますね。

β-カロテン

β-カロテンは強い抗酸化作用によって犬の身体を若々しく保ち、病気への抵抗力を高めてくれます。

β-カロテンは犬の目や皮膚の健康を保ち、鼻や喉の粘膜を強くしてくれる役割もあります。

葉酸

葉酸は犬の造血を促進し貧血予防に効果が期待できます。さらに妊娠中の犬の場合には胎児の正常な発育を助けてくれます。

葉酸はタンパク質や細胞を作る時に必要なDNAの合成をしてくれる栄養素です。

ビタミンB群の仲間である葉酸は水溶性ビタミンで、ほうれん草やキャベツなど緑色の葉に含まれることから葉酸と言われています。

カリウム

カリウムは犬の腎臓の老廃物を排泄するのに重要な役割をもつミネラルです。他にも骨密度を増加し、血圧の上昇を抑えて脳梗塞などの予防をしてくれます。

キャベツの正しい与え方

犬にキャベツを与える時の調理法ですが、キャベツの栄養素は、生、加熱、それぞれのメリットがありますので、いつも同じではなく定期的に調理法を変えるのが良いでしょう。

水溶性の栄養素を活かした与え方

キャベツに含まれる水溶性の栄養素はビタミンC、ビタミンU、葉酸、カリウムです。

これらを活かす調理法は、切り口などから栄養が水に溶け出すのを防ぐため、

  • 切る前に1枚づつ洗う
  • 切ってから洗う場合は細かく切りすぎないようにして、洗う時間をできるだけ短くする
  • スープなど煮汁ごと食べることができる料理にする

などです。

また水溶性であるビタミンC、ビタミンU、葉酸は熱に弱いと言われていますが、加熱することによって失われる量は全体の2割ほどと言われています。

カリウムも加熱することによってなくなるわけではないので、栄養素が大幅に損なわれることはないでしょう。

ドックフードのかさ増しに使うなら、ビタミンUをそのまま摂れる生キャベツとして、生のままでは消化などがちょっと心配という場合は蒸しキャベツとして加える。

手作りごはんならキャベツたっぷりスープが良さそうですね。

脂溶性の栄養素を活かした与え方

キャベツの脂溶性の栄養素はβ-カロテン、ビタミンKです。

これらは油に溶けやすく、熱にも強いので炒めものとして調理するのが良いでしょう。

カルシウムも熱に強いので、β-カロテン、ビタミンK、カルシウムの利点を活かし、ワンちゃん用のキャベツチャーハンなどがおすすめです。

犬に作ってあげたいキャベツのレシピ

ワンちゃんに作ってあげるなら、こんなレシピがおすすめです♪私もいつも参考にしています。

「キャベツチャーハン」と「さつまいもとキャベツの煮込み」です。

とてもお手軽に作れて犬の食いつきも良いキャベツレシピです。

キャベツにまつわる犬のあるある?

その他、犬にキャベツを与えることについてよくある疑問や心配事をまとめました。

犬のキャベツアレルギー

キャベツだけでなく特定の食物にアレルギーをもつ犬は少なくはないようです。

アレルギー症状は目が充血したりなどの目の炎症や、痒がるなどの皮膚炎下痢、嘔吐などの消化器症状が主です。

アレルギーについては人間と同じく個体差があり、何にアレルギーを持っているかもそのワンちゃんによります。

事前にアレルギー検査をしていない場合は、少量を与えてみて上記のような症状がないか確認してから本格的に与えてみましょう。

犬の糖尿病とキャベツ

血糖値のコントロールが大切な糖尿病ですが、糖尿病の犬の食事の管理は飼い主さんにとって神経を使ものだと思います。

キャベツは低カロリーで低GIの野菜です。GIは食後の血糖値の上昇を示す指標のことで、この値が低い食品ほど食後の血糖値の上昇を緩やかにしてくれます。

キャベツは糖質も少なく低GIなので、糖尿病の犬の食事に加えたりおやつとして与えても安心ですね。

キャベツの食物繊維は食べた後の満腹感を長もちさせてくれ、間食などの回数も減るので太り過ぎを心配されるワンちゃんにもおすすめの野菜ですよ。

犬にキャベツはだめ?

キャベツは犬が食べても大丈夫なのですが、キャベツにはシュウ酸が豊富に含まれていると言われています。

このシュウ酸が犬の尿路などに結石を作ってしまうケースがあるというのが、キャベツを与えてはだめなのではないか?という疑問に関係していると思われます。

シュウ酸は犬の体内でカルシウムと結合して、シュウ酸カルシウムになります。それが結晶化すると腎臓や膀胱、尿道なにど結石となり排尿がスムーズにいかなくなるなどの症状が起こります。

シュウ酸はキャベツだけでなくその他の野菜にも含まれていて、キャベツやキャベツの芯に多いという報告もありますがはっきりしていない部分があります。

野菜は育っていく過程で自らを守り育てるために必要な成分を蓄えていきます。

その成分は雑食の人間や犬にとって健康に良いといわれる成分がほとんどですが、そうでないものも含まれています。

キャベツに限らずどんな野菜も量を食べ過ぎることは害になる可能性もあるということですね。

便秘に良いとも言われているキャベツですが、人間でも量を食べすぎると不溶性食物繊維が腸に詰まってしまい、かえって便秘になることがあるといいます。

もともと結石の持病があるワンちゃん以外は神経質になる必要はないですが、犬がキャベツを好きだからといって毎日与えるなどしなければ問題ないでしょう。

またキャベツなどのアブラナ科の野菜にはゴイトロゲンという成分も含まれています。

このゴイトロゲンが甲状腺ホルモンを作るのに必要なヨウ素の吸収を阻害し、甲状腺機能低下症になる恐れがあると言われています。

こちらも甲状腺機能に問題があるワンちゃんは念のためキャベツを避けたほうが良さそうですが、そうでないワンちゃんにとってはキャベツを与えるメリットのほうが大きいでしょう。

食べ過ぎにならないように、週に何回か適量のキャベツを与えているくらいなら特に心配はないようです。

犬がキャベツを食べて吐く

犬は人間のように唾液の中に消化酵素がないため、噛んで食べることにあまり意味がなく、早食いしすぎて吐くということがあります。

キャベツを食べた後すぐに吐いた、食べたキャベツがそのまま出てきたという場合は心配ないでしょう。

またキャベツを食べてしばらくして吐いたという場合、吐いた後にワンちゃんが元気でケロッとしていれば、キャベツを食べ過ぎた、もしくはもともと胃が弱っていたところに食べ物が入ってきたことによる、一過性の胃腸炎ということがほとんどです。

下痢などを伴うこともありますので、胃腸を休めるために半日から1日ほど絶食させてその後の様子を見ましょう。

キャベツを食べた後にアレルギーの症状が出たり、あきらかにぐったりしているなどの場合は要注意ですのですぐに獣医さんに診てもらいましょう。

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まとめ

キャベツは栄養豊富なうえに、ワンちゃんが好きな野菜です。

ワンちゃん用のお好み焼きやロールキャベツ、キャベツパスタなど与え方のレパートリーもたくさんあります。

ぜひかわいい愛犬のために、いろいろなキャベツレシピにトライしてみてくださいね。